導入にあたって
「黒にんにくにおける食品安全認証制度(FSC)」は、黒にんにくを生産・加工する事業者のために作られた、国際的な製品認証制度です。認証後は、認証商品及び認証商品を使用した加工食品等に認証マークを表示することができます。認証の有効期間は3年で、更新することが可能です。
認証にあたっては、審査機関による審査が必要となります。また、食品安全に係る知識の習得も必須となります。
そのために、認証申請前に、以下についてご確認願います。
HACCP への理解 |
HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Pointの略で、危害要因分析および重要管理点と訳されます。 食品等事業者自らが原材料の受け入れから最終製品までの各工程ごとに、微生物による汚染、金属の混入などの危害要因を予測して、危害要因の防止につながる特に重要な工程を継続的に監視・記録する工程管理のシステムです。 本制度取得に向けて、以下厚生労働省のホームページにて基礎的知識を学びましょう。 厚生労働省:HACCP導入のための参考情報 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161539.html |
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HACCP方式と 従来の製造方法の 違い |
HACCP方式は、従来の衛生管理に比べ、より効果的に問題のある製品の出荷を未然に防ぐことが可能となるとともに、原因の追及を容易にすることが可能です。 HACCPを導入した施設においては、必要な教育・訓練を受けた従業員によって、定められた手順や方法が日常の製造過程において遵守されることが必要です。 |
HACCPの 7原則・ 12手順 |
HACCP方式は、従来の衛生管理に比べ、より効果的に問題のある製品の出荷を未然に防ぐことが可能となるとともに、原因の追及を容易にすることが可能です。 HACCPを導入した施設においては、必要な教育・訓練を受けた従業員によって、定められた手順や方法が日常の製造過程において遵守されることが必要です。 |
手順1 HACCPチームの 編成 |
製品やその製造について熟知した者の参加が必要です。 |
手順2 製品説明書の作成 |
製品の情報を整理するために、原材料や保管条件等、安全性に関する必要な事項を記載したものです。 |
手順3 用途・対象者の確認 |
製品説明書に、当該製品が加工用か直接消費されるものかの別を記載します。直接消費されるものの場合は対象者及び調理方法を記載します。 |
手順4 製造工程一覧図の 作成 |
製品説明書に、製品の全ての製造工程が記載された製造工程一覧図を作成します。 |
手順5 製造工程一覧図の 現場確認 |
作成した製造工程一覧図について、実際の製造工程及び施設設備配置に照らし合わせて適切か否かの確認を行い、適切でない場合には修正します。 |
手順6 原則1 危害要因分析 |
HACCPプラン作成の根幹であり、システムの基本となる。 製造工程ごとに、どのような危害要因が潜んでいるか考えます。 |
手順7 原則2 CCPの決定 |
CCPとは、危害要因を減少あるいは除去するための工程のうち、特に厳重に管理する必要がある手順を決定します。 |
手順8 原則3 管理基準の設定 |
管理基準とは危害要因を管理する上で、許容できるかを判別するための「監視すべき指標・数値の基準」を設定します。 |
手順9 原則4 モニタリング方法の 設定 |
CCPが正しくコントロールされていることを確認し、検証時に用いる正確な記録をつけるために、観察、測定または試験検査を行います。 |
手順10 原則5 改善措置の設定 |
モニタリング結果が管理基準から逸脱した場合にとるべき措置を設定します。 |
手順11 原則6 検証方法の設定 |
HACCPプランをより優れたものにするために、検証方法を設定します。 |
手順12 原則7 記録と保存方法の 設定 |
HACCPを実施した証拠であると同時に、原因を追求する資料となります。 |
認証スキーム
認証にあたってのスキームは、以下の図をご確認願います。
認証の流れ
認証にあたっては以下の流れとなります。
1.黒にんにくに関する食品安全規格への理解
※「黒にんにくに関する食品安全規格」をダウンロードし、管理事項等ご確認願います。
2.認証取得のお問合せ
※お気軽にお問合せください。
3.取組にあたっての事前セミナー
※認証条件ではありません。
HACCPに未着手の方におススメします。
→1日目:黒にんにくHACCPに挑戦する前に、食品衛生管理とHACCPの理解
→2日目:黒にんにくのHACCPプランの策定演習
4.HACCPプランの策定
※黒にんにくの製品説明書、製造工程フロー図、CCP特定、HACCPプラン、逸脱時の措置方法、記録方法を設定します。
5.巡 視
※HACCPに取り組むのに必要な4の資料が整いましたら、審査機関が製造加工施設を点検します。
6.厚労省HACCPチャレンジ事業への登録
※認証条件ではありません。
7.黒にんにくにおける食品安全認証制度の認証申請(本申請)
8.認証 認証盾授与
毎年9月6日の世界黒にんにくサミットで授与式を開催
認証申請書のダウンロード
認証申請にあたっては、以下の書類をダウンロードのうえ、書類内の別表3に掲げる関係書類を添えて、特定非営利活動法人黒にんにく国際会議事務局までご提出ください。事務局から、審査機関へ提出いたします。
送付先:特定非営利活動法人黒にんにく国際会議
〒039-2127 青森県上北郡おいらせ町木崎158番地
黒にんにくにおける食品安全規格
黒にんにくにおける食品安全規格は、「A.食品安全マネジメントシステム」
「B.適正製造規範」「C.食品ハザード制御」についてのチェックリストがあります。
以下PDFファイルには説明文が記載され、エクセルファイルにはチェックリストとしてワークシートが2つ掲載されていますので、必ず双方のご確認をよろしくお願いします。
ロゴマークの使用について
ロゴマークは、使用におけるマニュアル及び仕様があります。
以下の書類をダウンロードのうえ、ご確認願います。
認証マーク取得者の声
当社は零細企業で従事する社員も関連会社を合わせて2名しかいません。最初はHACCPと聞いてハードルが高いと感じましたが、黒にんにくHACCPの取得に取り組んだことで、お客様に高い安全性を持つ食品を提供しよういう社員の意識改革が進み、また、大手リゾート会社との商談時にHACCPを取得していることが成約の決め手になりました。
株式会社スパン・ライフ 代表取締役 松山信彦 氏